CFRP用樹脂
CBZはカーボン繊維を初めとする様々な繊維との密着性に優れ、機械物性に優れたFRPを得ることができる熱硬化性樹脂です。従来の不飽和ポリエステル樹脂やビニルエステル樹脂と同様に各種成形法への適用が可能です。
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CFRP用 CBZシリーズ銘柄一覧
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製品特徴
- 炭素繊維への高い密着性
- ガラス、アラミド、バサルト繊維に対する高い密着性
- 曲げ、圧縮、層間せん断強さに優れるCFRPの提供
- 優れた含浸性
- 耐候性
- 低吸水性
- 耐オイル、耐ガソリン性
- 高い耐熱性(CBZ255シリーズ)
- 難燃性(CBZ650シリーズ)
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製品用途様々な成形方法に適応可能です。
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基本物性■高強度グレード CBZ 500■高耐熱グレード CBZ 255■難燃グレード CBZ 650硬化配合 : PR-CBZ 01 0.5PHR, 328E 1.0PHR
繊維 : 炭素繊維 (CO6343,T300 ;200gsm)
積層構成 : 8 プライ – 厚み 約2mm
成形 : ハンドレイアップ成形 Vf:40%
硬化 : 室温3時間 → 60℃,80℃,120℃各2時間 -
なぜCBZなのか?① 繊維との密着性=高物性高密着性物性試験後の破断面画像CBZは密着性に優れるため、多くの樹脂が繊維に残っています。機械物性CBZ-CFRPの常温硬化品は、VE-CFRPの後硬化品の物性を上回ります。下記構成の場合、CBZは常温硬化のみで 層間せん断強さ50MPaを達成樹脂 : CBZ500LM-AS, 汎用ビニルエステル ネオポール8250L
繊維 : 炭素繊維 (CO6343,T300 ;200gsm)
積層構成 : 8 プライ – 厚み 2mm
成形 : ハンドレイアップ成形 Vf:40%
硬化配合 : PR-CBZ 01 0.5PHR, 328E 1.0PHR疲労強度軽量化、コストダウンへの貢献CBZを用いたCFRPは物性に優れるため、必要とされる耐荷重に対し、薄く設計できます。自動車の軽量化 実施例某社サーキット用スポーツカーの軽量化を実現(成形:VaRTM、樹脂:CBZ500LM-AS) -
なぜCBZなのか?② 速硬化性を利用した生産性の向上生産性・エネルギーの削減
- 樹脂や型の予備加熱を必要としません。
- 短い硬化時間で目的の物性を得られます。
- 成形サイクル短縮により、コスト削減・熱エネルギー削減が達成されます。
- 負荷温度が低いため型寿命が延びます。
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価値グラフ CBZ
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その他 CBZ
- 現在CBZの中間基材(プリプレグ、SMC、トウプレグ)の開発を進めております。
- 「速硬化」、「高強度」、「常温保管」を特徴とする中間基材にご興味ありましたらお問い合わせください。